バッと三浦先生はいきなり振り返ると膝を落として、ギュッと私の体を抱きしめた。



「え!?ちょ、三浦先生!?」


三浦先生:「少し、このままでいさせてくれないか?」


「え……っと………。」



どうしよう…。



何て答えたらいいのかな?



高木先生よりも少し細い腕に優しく抱きしめられる。



高木先生の腕の中は、力がありすぎて、ギュッて締める腕が時々苦しくて。それがちょっと好きだったり。




三浦先生の腕の中は、凄く優しい。

















「…何か、辛いことでもあったんですか?」



三浦先生:「…。辛いこと…。そうですね…。」



スッと腕を緩め、三浦先生は少し私の体を離した。



三浦先生:「君を…いや、すまないな。」


何かを言いかけて、謝る三浦先生。



「い、いえ…。」


スッと立ち上がり背中を向ける三浦先生。



三浦先生:「吉崎は、高木先生が本当に好きなんですね。」



フッと笑ったように見えた、三浦先生の横顔。