淡々としたいつもの三浦先生の声。



相変わらず無表情でクールな人。


挨拶を終え、高木先生にバトンを渡すように、教室の隅へ移動する。



高木先生:「…そうだな、何話そうかな。」


高木先生は少し、うーんっと考えた後口を開く。



高木先生:「とりあえず、もう一度、卒業おめでとう!皆それぞれに、高校生活で色々感じたことがあったと思う。

きっとこれから先、辛いことも沢山あると思うが、どうか諦めずに乗り越えてほしい。
今の気持ちを忘れずにな、…寂しくなったらまたいつでもここに俺らはいるから、戻ってこいよ!」


そう言って「ははは!」といつもの高木先生の笑い声が、教室内に響き渡る。



高木先生と、出会えて…

良かった。



高木先生:「よし、HR終わり。皆それぞれに帰っていいぞ!」



その言葉にクラスの中はガタガタと席を立ち、教室内は写真会が始まる。



ザワザワと騒がしくなる教室。



私達4人もわいわいと話し出す。


そんな教室全体を、優しい目をして見守る高木先生と三浦先生。



真梨奈:「ね、私達全員で写真とろう!」


「いいね!それ!」