「…、好き…。」



振り絞った一言に、想いを乗せてやっとのことでそれを声に出した。



その瞬間先生の大きな体が私をギュッと包み込む。



抱きしめる瞬間、見ちゃった。高木先生の満面の笑み。



高木先生:「俺もだ!!」



嬉しくて嬉しすぎて


先生をギュッと抱きしめる。





お願い。



誰か時間を止めて。



高木先生の腕の中は、涙が出るほどに暖かくて、幸せすぎる。




先生が、"俺もだ"だって…


それに、あんな笑顔を見ちゃったら、もう嬉しくてたまらない。



フフッと思い出して笑う私に、高木先生が「…何だよ!」って言いながら、そっと離れリビングの扉を開ける。


高木先生:「…ほら、飯食うぞ!」



あ、そういえばお腹空いた。




ポンッと、お腹を叩いて、先生についていく。




嬉しそうな高木先生を横目に、いつもの肉じゃがを作る。




…一緒なんだ。


嬉しいのは私も同じなの。



伝わるって
想いが繋がるって



こんなにも
幸せなことなんだ。





先生に近付いてもいいんだよね



触れてもいいんだよね