ハッとして慌てて高木先生から離れる。


わ!私今!凄いこと言っちゃった!!!


「いや、その!ええっとですね…!!」


ダメだ!高木先生の顔見れない!



高木先生:「…今の本当なのか?」



「…っ!!!」


カァッと熱くなる頬を両手で抑える。



先生、どんな顔してるんですか!?


どうしよう!!


「そ、その!ええっと!!」



高木先生:「だぁ、もう!」


バンッと、廊下の壁に追いやられ後ろの壁に先生が両手を着く。

先生の両手腕に挟まれ高木先生の顔が目の前にくる。


「ひっ!!」


高木先生:「好きか、嫌いか…どっちか聞いてんの!…お前が、嫌いだって言うならもう、何もしねぇから…。」




そんな…


好きだけど…


そんな聞き方って…



ずるい。




何もしないなんて
言わないでよ。


何かしてほしいとも
言えないけど。



ドキドキと音を立てる心臓が急かす。


高木先生は私を真っ直ぐ見つめて、私の一言を待ってる。



好きだけど、好きって言ったらどうなるの?




好きだけど、好きだけど



こ、心の準備が…。