しばらく喋って笑って過ごす、いつもの朝。


教室内に、どんどん人が集まる。




もう、朝のHRが始まる時間だ。




自然に、教室内はそれぞれの席へ移動する。



体が時間を覚えているみたいに、あ、そろそろ先生来るかなって気付いちゃう。




席に座ると、隣の花は亮君の席で話し合い、後ろの南は林田君の席で痴話喧嘩中、そして…真梨奈までも、賢志君となんだか楽しそう。



ガタンッと隣の花の席に、孝則君がドカンと座り驚く私。



孝則君:「しっかし、あれだよなぁ!!皆、ラブラブしてよぉ〜。なぁ奈緒!」


そう言っていつものテンションの高さで話す孝則君。それにしても、孝則君って話す声いつも大きいんだよね。


「そうだね。」


孝則君:「賢志もよぉ〜!真梨奈ともうデキてそうじゃん?!」


「え!!?本当に?…でも、意外とお似合いかも…。」




ガラッと教室の開く音にドキッとする。


あ、…高木先生来た。


それだけで、顔が熱くなる。




真梨奈達も先生に気付いて、戻って来る。





そんな時だった。