目の前にコトッと置かれたホットココア。


「…。ありがとうございます…。」


先生:「ん?どうした?その頬。」

と先生は、赤くなった私の右頬に、指をさす。


「なっ…。何でもないです。つねったら、夢から覚めると…」


ハッと気付いて、慌て


「と、とにかく、です。これからどうしたら…。」


先生:「ははははッ!吉崎、意外と面白いなあ!(笑)」



そうやってバカにする先生を睨む私に気付いて、コホンと咳払いをして、本題に入る。



先生:「…で、吉崎‥お前、何で吉崎なんだ?」


「…?」

質問の意味を理解してない私に、気付いて先生は質問をし直す。


先生:「いや、成雪さんは…緒方だろ?」



「あ、はいそうなんですけど…。昔よく、○○会社社長の家族に被害、とかでニュースになってたのを、父が見てて…家族に被害が来ないように、名字を変えて緒方にしたらしいです。本当は吉崎なんです…。」



先生:「それでかあ!!」


ポンッと自分の手を叩く先生。