南:「ひゃっほー!!!」

騒ぎ出す後ろ座席の南にその隣の林田君がムッとする。

林田君:「南うるせー!」


南:「うるせーって何さー??うるさいのはここにもいるよ!?」


後ろの孝則君を指差す南。


孝則君:「何だとぉー!?南!お前の方がうるさいぞ!?」


ぎゃあぎゃあ言い合う2人に苛立つ林田君。


私の隣で運転する高木先生はそんなことおかまいなしに、車に流れる音楽に合わせて歌っている。



高木先生って、前から思ってたけど、凄いマイペースなんだよね…。


そんな先生に話し掛ける。



「高木先生も武則さんも、仕事は大丈夫なんですか?」


私達が無理に頼んだとは言え、やっぱり心配になってしまう。


高木先生:「ん?ああ、俺は休みの分はもう今日までに終わらせたし、特に学校で問題さえなければ大丈夫だ。タケも大丈夫だろ。」



南:「何かさ、孝則と武則って間違えんだけど!ややこしい〜!」


南がふとそんなことを口にする。


「そうだね、じゃあ、タケさんでいいや。」


孝則君:「え!俺にもあだ名付けてよ〜奈緒〜。」


「え〜?………。」



高木先生:「佐伯は"佐伯"でいい!」