「先生!ありがとぉ!」


南:「本当、良かったぁあ!!ありがと先生ぇ〜!」


高木先生:「ははッ、大袈裟だな。」


南の頭をゴツンと叩く林田君。


南:「あんた何すんのさぁ〜この86がぁあ!」


林田:「86って呼ぶなよ。つか!84が泣くなよ!」


南:「はあぁ?あんたそれ嫌味〜!?」


また言い合いを始める二人を見て皆で笑い合った。



花:「亮君、…今まで、避けてごめんね。亮君のこと、嫌いじゃないから…。」


花の声が、林田君と南の声に紛れながら、微かに聞こえた。



亮君:「え…。本当に?」


一瞬大きくなった亮君の声に孝則君が割って入る。


孝則君:「何々〜?何の話〜?」


賢志君:「お前は!」


ポカッと叩く賢志君に真梨奈が「もっとやったれ賢志!」って騒ぎ出す。


林田君も南もまだ喧嘩してるし、

賢志君も孝則君と叩き合うし…




でも、それが可笑しくてまた、皆で笑い合う。



ちらっと高木先生を見ると、優しく微笑みながら皆を見ていた。





そんな高木先生に、キュッと胸が締め付けられる、……何だか…切ない。





何だろ…この気持ち…。