今野:「しかも高木先生!私で良かったじゃないですか!」


にっと得意げに笑って見せる今野にはぁっとため息をつく。

…良いのか悪いのか、いや‥良くないな。


その意味さえも吉崎にはわかってないようだが。

「?」がいくつも浮かんでる(笑)

と、笑ってる場合でもないか。



「…とにかく、早く日誌書いて今野と一緒に帰れ。あと振り返りだけだ。」



吉崎:「はっはい!」



今野:「奈緒〜。早く〜。」


今野に急かされ、また慌てながら書く。



書き終わったのか、吉崎は日誌を俺に渡して、「遅くなってすいません。」と謝って帰り支度を始めた。



吉崎:「真梨奈、南とかわ?」


今野:「先帰ったよ!んー!亮もいたから多分、南は亮と2人で久々帰宅、かな!」


嬉しそうに話す今野と吉崎。


何の話かはあんまり掴めないが、吉崎はやっぱり今野達の前では素顔なんだと実感する。


あんな風に俺に向かって笑わないし、いつも隠す。


隠しきれてないのも面白い所だが。笑



今野:「じゃあ高木先生!さよなら。今夜はうちの奈緒に手出さないでね!(笑)」


「な!!お前!一言余計だ!!」