「はーい!チビッコ諸君!!」


灰音がパンパンと手を叩くと、三人の子供たちが振り返った。


「今から、この幼稚園に行ってお友だちといっぱい遊んできてください!それで黒い箱か、ちょっと変だな〜と思うお友だちを見つけたらここに戻って来てね!わかった子ー?」


「はーい!」


ちびシイ以外の二人が元気に手を挙げる。


「じゃあ、みんな行ってらっしゃーい!!」


三人の子供たちは走りだし、愛空幼稚園の中へと消えていった。