彼女も、あの女の言うとおり余計なことをしなければ死なずにすんだだろうに。

「おい」
タツヤが肘でつついてくる。

「なによ」

「死んじまったぜ。あっけないもんだな」
興奮しているのか、顔を紅潮させ小声で言う。

 弥生はうなずきながらため息をついた。

 さっき一緒に写真をとったバスガイドが死んだのだから、もう少し言い方もあるだろうに、ほんと冷たい男だ。


 でも、そんな男と付き合っているのは、まぎれもなく自分なのだ。

 まったく、どこがいいのか・・・。

 再び弥生はため息をついた。