加害者は俺、被害者は私。


「わかってるわよ。あんたが映してる人くらい。エロ本のチョイスもまるでそうなんだから。わかりやすい男よね」

「……………うっせーユズ。黙っとけ。俺は今、妹の旅立ちにショックを受けて立ち直れねーんだよ」

「??」

ため息をつく蒼之丞くん。
だっ大丈夫かな?!

「ジョー?慰めてあげるわよ。可愛い子つれてく?あんた好みの」

「ユズ…やっぱお前天使!!…俺もう次に進む!!」

「??」

な…何なんだろう…?

「あんたはバカみたいに明るいほうがいいわ。バカみたいに」

「…………天使と悪魔のチェンジが激しいだろーがよぃ」

な…なんか、元に戻ったみたいだな、蒼之丞くん。
…理由は全然わからないけど、とにかく良かった。