「ビーチバレーやるけど、夏奈もどう??」 『…あたしはいいや。』 なんていうか、そんな気分じゃない。 それに、春菜も久しぶりにあった友達と遊びたいと思うし。 あたしなんか入ったら、お荷物状態だ。 「…そう??遠慮しなくていいよ??」 『遠慮なんか、してないよ。』 そう口にしたあたしは、完璧な作り笑顔。 あたしは、自分の感情を押し殺すのが得意だ。 どんなに比べられたって。 好きな人が春菜を好きでも。 あたしはこうやって、自分の感情を押し殺してきた。