『…えっ。』 いつの間にか、 後ろから抱きしめられていて。 あたしの腰には、 しっかりと彼の腕が巻きつけられていた。 「…俺は、春菜ちゃんも可愛いと思うけど。 夏奈の方がもっと可愛いと思うよ。」 『……。』 「だから、声をかけたんだ。」 優太の甘めな香水が、ほのかに香る。 力強い彼の体温が、ダイレクトに背中から感じられた。 …なんで、 なんでそういうことを言うの??