『…あたしの好きな人も。 春菜の彼氏になっちゃったんだ…。』 言ってて惨めだった。 なんで、あたしはこんななんだろ…。 可愛くなくて、平凡で。 可愛い友達がいて。 こんなんじゃ、あたし、消えてしまいそう…。 「…それって、さっき夏奈の前でビーチバレーしてた人??」 『えっ??』 突然、優太がそんなこと言うから。 思わず、思考が止まってしまった。 『そうだけど…なんで??』 「いや…。」 困ったように髪を掻く優太を見て、不安になった。 もしかして、優太も…。