お兄ちゃんも木戸先輩が笑い転げているのが気にくわなかったらしく、木戸先輩のボールを奪い取ってポーンと蹴った。 「あ、何すんだよ!」 「練習中だぞ、サボるな」 「……お前が言うか!」 木戸先輩はちぇっと舌打ちして、グラウンド果てまで転がっていったボールを追いかけていった。 私はその背中を見送りながら、はぁ、とため息をついた。 いつになったらもとに戻してもらえるんだろ……