お兄ちゃんはそんな私をズルズルと自分のほうに引き寄せると、あろうことか私を枕にして寝ようとした。 も――! 私は枕じゃない! お兄ちゃんの頭の下から逃れようと体をくねらせると、お兄ちゃんはガシッと私のシッポを掴んできた。 えっ、とお兄ちゃんを見上げると、そこには明らかにキャプテンモードではないお兄ちゃんの笑顔があった。 「わかってるよね。優、絵?」 小声で言って、首輪に下から指をかけて微笑むお兄ちゃんに、私は口元のヒゲをヒクヒク動かした。