愉快そうに笑うお兄ちゃんは悪魔のようだ。
しぶしぶと聞き分けよくおとなしくすると、お兄ちゃんは満足げに抱え込んできた。
寝やすい体勢にセッティングし終えると、眠そうにふぁ、と欠伸をして
それから私を見た。
「おやすみ、優絵」
エユじゃないんだ。
と思いつつも、お兄ちゃんの眠そうな、それでいて柔らかい笑みが目の前にあって、私の小さな心臓はドキドキと鳴った。
お兄ちゃんの腕に包まれながら、私はどうしたらいいかわからなくて固まっていた。
抜け出そうにもお兄ちゃんはしっかり私を抱え込んでいるから気づかれてしまうかも。



