私が顔を背けた途端、俺の勝ち、と言ってお兄ちゃんは笑った。 私はその笑顔にドキンと胸を鳴らすも――― 「おやすみなさーい!!」 「う゛っ」 お兄ちゃんめがけて枕を投げつけ、お兄ちゃんが怯んだ隙に部屋の外へお兄ちゃんを追い出すことに成功した。 「優絵……、このやろ」 「お兄ちゃんが変なこと言うから悪いんだよ!じゃ、よい夢を」 そう言い捨ててすばやくドアを閉め、鍵までかけた。 「可愛くないの」 お兄ちゃんが部屋の前で一言そう言って、諦めたのか自分の部屋に戻っていった。