「スイッチを持ってるヤツが降らせたりやませたりしてんだろ」 ハ? 私は片方の耳に手をやって、お兄ちゃんのほうに体を傾けた。 なんて?? お兄ちゃんはそんな私を面倒くさそうに見やり、私が耳に当てている手をぐいっと引っ張ったので私はよろけてしまった。 「だーかーら、ネズミが飴を降らせるためのスイッチを持ってっちゃったんだよ。甘い匂いがするからな」 ネズミが、 スイッチを、 持ってった? お兄ちゃんの言葉を頭の中で繰り返し、なんとか理解する。