「え?須藤先輩何かしたんですか?」
二井くんが不思議そうに私とお兄ちゃんを見比べて言った。
それをお兄ちゃんがじろりと睨む。
「あ?何だよお前、気づいてないの?俺の素晴らしい発明に?バカだね~」
お兄ちゃん!
なんかお家モード滲み出てるしっ。
いくら二井くんだからってナメすぎっっ!
「そんなこと言ってる場合じゃないの!」
私はずいっとお兄ちゃんに詰めよった。
「みんなに気づかれてないのが不思議なくらいだよ!早く飴をやませて!」
私はピシッと窓の外を指差した。
……ってアレ?
飴、やんでない?
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