うわ、カッコイイ…
じゃなくて!
お兄ちゃんの白衣姿に危うく頬を染めかけた私はブンブンと首を振ってなんとか正気を取り戻した。
「何だよ二井……って優絵?」
お兄ちゃんは不機嫌そうに二井くん文句を言いかけたが、私が二井くんの隣にいるのを見てぎょっと目をまるくした。
そして改めて二井くんに目を向ける。
なぜかその目には怒りが。
「二井、俺の妹をよくたぶらかしたもんだな」
「なんでそうなるの!」
遠慮なく二井くんを睨みつけているお兄ちゃん。
当の二井くんは「え?」と首を傾げていて何もわかっていないようだ。
私はやめさせようとさっと二井くんの前に立ってお兄ちゃんから守った。
「そんなことより、さっきの飴、お兄ちゃんがやったんでしょ!?」
「当然」
何偉そうに胸張ってるのよー!



