応援席から聞こえてくる歓声を感じながら、第一関門、地面に張られたネットに頭から突っ込んだ。
借り物競争は障害物競走でもあって、コースに三つの障害が仕掛けられている。
その最後の三つめをやり遂げたところに、借りるものを書いた紙が入っている封筒が置かれていて、先についた人から好きな封筒をとれる。
わたしは死にもの狂いでネットをくぐった。
絶対絶対、
一番にとってやるんだからー!
「すぅちゃん……、超はやいじゃん……」
怜奈ちゃんがそんなことを呟いてたことも、お兄ちゃんが飲んでたジュースを吹き出したことも知らないわたしは、とにかく佐伯先輩に負けたくなくて必死で障害物をクリアしていった。
最後の障害は、大きな袋に入ってぴょんぴょん飛んで進むやつだ。
その間抜けな姿に普通の女子ならば恥らってなかなか進まないが、わたしは違う。
ここがチャンスよ!
それ行けわたし!



