「優絵ちー、次借り物競争だよ?」
「やばっ!」
そうだった。
次の種目は借り物競争。
わたしが出る種目だ。
行かなきゃ!
あわてて駆け出したわたしに、後ろから日菜子と怜奈ちゃんが手を振ってくれた。
「がんばってー!」
「頑張れよー!」
「ありがとう二人とも!」
二人に手を振り返して、急いで借り物競争に出場する選手の集合場所へと向かった。
すでにわたし以外の人は揃っていたみたいで、係の人に怒られてしまった。
ちょっとしょんぼりしながら列に並ぶと、隣の人のつんと腕をつつかれた。
「優絵ちゃん」
「あ……」
驚いて目をまるくした。
だって隣の人が、まさかの佐伯先輩だったから。
佐伯先輩はくすっと笑って、わたしの頭に手を伸ばす。
「優絵ちゃん、今日はポニーテールなんだね」
「え、えと、はい」
「可愛い。スポーツできる人みたいに見えるよ」
「……」
佐伯先輩、それはどういう風に受け取ればいいんでしょうか……



