って、 「ちょっと待てえぇぇっ!」 カッコよく立ち去ろうとするお兄ちゃんの襟を後ろからつかんで引き留めた。 ぐぇっと声を出して、迷惑そうに振り返る。 「何?」 「何って何?」 「は?」 「背中のそれは何!?」 ピシッとお兄ちゃんの背中を指す。 そこには謎のカメがぺとっと張り付いていた。 お兄ちゃんはそよ〜っと目を逸らした。 「これはちょっと……背守?的な。俺を守ってくれます」 「守るって?」 「迫り来る敵に災いをもたらします」 「……」 無言で、カメをもぎとった。