お兄ちゃんがわたしを抱きかかえてる…。
ぼんやりした頭で、間近にあるお兄ちゃんの顔を見上げた。
いつもは見ることがない角度からの、真剣な顔。
瞬時に顔が熱くなった。
お兄ちゃんはそんなわたしを抱えて部屋まで連れて行き、ベッドに寝かせてくれた。
そしてわたしの顔を見て、心配そうに眉を下げた。
「顔が真っ赤だ」
いやこれは。
ちがうんだけど。
お兄ちゃんは一度部屋を出て、養護の先生から体温計とタオルを借りてきた。
体温を測ると38度もあってびっくりした。
わたしこんなに具合悪かったの?全然きつくなかったのに…。
まさかこれって、お兄ちゃんの薬の副作用?
お兄ちゃんはわたしの心中を察したかのように、申し訳なさそうに頭を下げてきた。



