「優絵、いいこと教えてやろうか」 お兄ちゃんがこっそり耳元で囁いてきて、どきっとした。 いいこと? 「休憩時間になったら俺のとこにおいで」 そう言ってお兄ちゃんはわたしのもとを離れ、居眠りしている男子の頭をもぐら叩きみたいに叩きまわりに行った。 俺のとこにおいで… なんて言われて浮かれまくったわたしは、もう勉強どころじゃなくなっていた。 もうプール掃除でもなんでもする。 この幸せに今は浸っていたい…