お兄ちゃんの手にあるのは、間違いなく二井くんのジャージ。 よかったあ。 借りといてなくしたなんて笑えないもんね。 「それ、持って帰るからそこ置いといて。洗って二井くんに返しに行かなきゃ。」 私がそう言ってベッドに一番近いテーブルを指差すと、お兄ちゃんがまた眉を寄せた。 「は?これ二井の?」 「うん、貸してくれたの……って、えええ!」 お兄ちゃんが無表情でぽーい、とジャージを後ろに投げ捨てた。 何 し て く れ て ん のっ!?