「うぅ…っ、バカ千里」 蛇口を思いっきり捻って、頭から水を被った。 バカバカバカバカもう知らない! お兄ちゃんなんか食べ過ぎてお腹壊して入院しちゃえ! テスト中にくしゃみ止まんなくなっちゃえ! 「須藤さん…?何してるの?」 お兄ちゃんを呪っていると、後ろから声がかかって、はっとして水柱から頭を引き抜いた。 ポタポタ水が滴る髪を掻き分けると、不思議そうな顔をして立っている二井くんがいた。 まさか声をかけてくる人がいるとは思わなかったから、オロオロと言い訳を考えた。