「須藤先輩ちーっす。あっ、佐伯先輩!」 怜奈ちゃんもようやくお兄ちゃんに気づいて挨拶した。 そして部活の先輩である佐伯先輩のところに走っていった。 お兄ちゃんは、あわてて逃げようとする私の腕を掴んだ。 「離してよ」 お兄ちゃんを睨むと、お兄ちゃんは悲しそうに眉を下げた。 「優絵…まだ怒ってる?」 「そういうわけじゃ…ないけど」 「じゃあなんで逃げるの。俺はちゃんと謝りたいのに」 「………」