「ごめんって」 「………」 「なぁ、優絵ちゃん?」 「………」 「おーい」 「………」 「ああもう!」 「きゃ!?」 ぐい、と腕を掴まれて、拍子にアイスがコーンごとすぽーん!と手から抜けて飛んでいった。 「きゃーっ!!」 べちゃっと地面に着地したアイスに悲鳴をあげた。 「ああああ何してくれんのアイスが……」 怒って振り向いた。 けど 手を掴まれたまま、 近づいてくる玲人に、それ以上続けられなかった。