「ん…あれぇ?わたしどうしてこんなとこに?」 日菜子が私の隣で、ほんわりとした声をあげた。 まさか! 「玲人!?」 「ああ?」 お兄ちゃんが、片眉を上げてお兄ちゃんらしくない言い方で私を見る。 「ちょっと、なんですんなり日菜子の中から出れてるの!?出れなくなったって言ってたよね!?」 「はっ、そんなの嘘に決まってんじゃん。お前信じてたの?」 お兄ちゃん(玲人)が鼻で笑い、私はピシリと凍りつく。 な…な…… 嘘だったの!? 私、騙されてたのーっ!?