「そう。俺は青春を全うすることなく生涯を終えた。男ならわかるだろ?この無念」
「ああ。そういうことなら協力してやらないこともないね。」
「は?ちょっと何言ってるのお兄ちゃん…」
二人の間でどんどん進んでいく話に、私は眉を顰めるしかない。
「優絵とデートしたいならしたらいい。ただ、その体じゃデートとはいわない。女の子同士の放課後だ。俺の体を貸してやる」
「え、いいのか?」
玲人は驚いたようすで目をまるくしている。
「いいよ。ん。」
そう言って、両腕を広げて玲人を待つお兄ちゃん。
はああ!?
ちょっと待ってよ!
私、お兄ちゃん(の体に入った玲人)とデートしなきゃなんないの!?
むっ、無理……!
「ちょっと待ってよお兄…」
「よーっしゃ、これだよこれ!やっぱ男の体がしっくりくるな」
そう言って、いきなり手をグーパーしだして、テンションの高いお兄ちゃん。
……まさか。



