玲人が徐に話し始めて、私はゆっくり振り返った。
ちょっとだけほっとしながら。
「俺はお前らが通ってる高校の生徒だった。そこで毎日、女子の下着を盗撮…じゃない、観察してた」
「あんた絶対モテなかったよね」
言い直してるけど、どっちにしろ最低なんだけど!
「そんなある日。
いつもの通り階段で女子の数段下を歩いていたときだ。なんとそいつが振り向きやがった…。俺は驚いて足を踏み外し転落、うちどころが悪くて……」
「………。」
言葉も出ない。
よーするに、変なことしてて死んだってわけね。
つーかただの変態じゃんコイツ!
「なるほど…そういうわけが」
「お兄ちゃん?」
後ろから声がして振り向くと、お兄ちゃんがすっと物陰から姿を現した。
「感動した…。尊敬するよ」
「や、今の話のどこに感動すればいいの」



