私はあきれ顔でお兄ちゃんに二井くんを引き渡す。 「もう。二井くんに何かしたんでしょ?早く元に戻してあげてよ。見てらんないよ」 「ごめんごめん」 ごめん、じゃないんだってば! お兄ちゃんがあんまり反省していないことに頭を痛めたが、ふとあることに気づく。 二井くんの様子が変だ。 や、さっきも相当変だったけど、今度はまた違う。 お兄ちゃんに引き渡った瞬間から、キョロキョロと辺りを見まわしてしきりに首を傾げている。