満月の血が雨と混ざり、
道路は真っ赤に染まっていく。


俺は冷たくなった満月を背負い、
家に帰った。


こんなつもりじゃなかった。


許せなかったんだ。


俺以外の奴と一緒にいるのが。


だから、ずっと俺のそばに
いさせるつもりだったのに…。