ねぇ、満月。




「満月、野菜炒めを
作ったんだけどどうかな?」


キッチンの方から
都賀くんの声がした。


私が好きだった都賀くんの声。


今はものすごく怖い。


「…いい!私、いらないから!!」


本当はお腹が空いていたけど
今は空腹より恐怖が勝っていた。