それに比べて親父は 軽やかにどんどん進んで行く。 目的地に近づくにつれ、 親父の顔は嬉しそうだった。 こんな親父の顔を見るのは 初めて驚いた。 やっと、 山小屋らしき建物が見えた。 あれ……? その山小屋には窓がなかった。 山小屋に着き、 周りを見ても窓がない。