俺は後ろを向いて
しゃがみこんだ。


「えっ?な、何?」


「歩ける足じゃねぇだろ?
俺がおんぶしてやるよ」


「都賀くん…彼女がいるじゃん」


「でも、沢谷さんを
ほっとけないから!」


本当はそんなこと全然
思ってなんかない。


これも俺の名誉のため。