無理だよ・・・


まだ出来ないし


「じゃあ 朔哉誰かに


取られてもいいの?


あいつ よく告られてるじゃん!?」


それは・・・そうだけど


「でも・・・」


「大丈夫! 麻美 自信持って?」


咲帆ちゃんは 笑ってそう言った


頑張る・・・か


せっかく 好きだって確認したのに


でも いいのかな?


私 倉崎君の事何も知らない


「うまくいったら メールしてね?」


「・・・え?」


うまくいったらって・・・何?


そして 放課後になった


私は 倉崎君の後ろを歩いた


「ここが 音楽室で・・・


こっちが 自習室で・・・」


倉崎君は 案内していたけど


私はずっと 俯いていた


ドキン ドキン・・・


心臓がドキドキ高鳴っている


どうしよう


「・・・み? 麻美?」


「へ!?」


顔を上げると 目の前に


倉崎君が立っていた