こんな風に笑うんだ・・・


「い・・・居ないよ?


倉崎君は?」


何聞いてるんだろう?


でも・・・気になるし


「・・・そろそろ帰るか」


あれ? はぐらかされた?


席を立って 鞄に教科書を入れて


教室を出た


外はもう真っ暗


携帯を出して 時間を見ると


7時過ぎていた


「うわ・・・もう7時過ぎてる」


「心配すんな 送ってやるから」


ドキン


ふいに見せる笑顔に


思わず心臓が高鳴ってしまう


学校を出て 夜道を歩く


なんか・・・話さなきゃ


でも 何話せばいいのかな?


「・・・さっきの質問の答えだけど」


「え?」


「好きな奴が居るって・・・」


ドキン


「あ・・・うん」


なんか・・・緊張してきちゃった


「彼女は居ないけど・・・


好きな奴居るよ」