【男視点】 腕の中で丸まって眠る存在が愛しい。 彼女が起きたようで…こちらに顔を向けてきた。 キレイな俺と同じ翡翠の瞳を見つめられたら…つい、唇にキスをしてしまった。 そうしたら、彼女から狐の様な耳と尻尾が沢山生えてきた。 数えたら九本あった。 彼女は音もなく涙を流し始めた。 俺は彼女を傷付けてしまった…のか? 彼女は泣きながら、俺から離れて部屋の隅に座り込んでしまった。 どうして…。