1コ下のキミ



「で、誰かわかった?」


沈黙に飽きたらしい洸稀がかったるそうに聞く。


「由衣、かな」

「由衣さんか……可能性はある。女は自覚のない所で回りに噂を広めまくる傾向があるもんな」


そう、自覚ねぇんだよ!

『一人にしか話してない』とか言いつつ実はその会話を聞かれたり、話した相手がまた誰かに言ったりして結局広まるんだ!!


「龍、知ってるか?由衣さんの親友」

「親友て……『3番』だろ?」

「そう、藍さんだ」


そりゃ、病院であの人の所にいつも来るから知り合ったくらいだしな。


「その藍さんの彼氏、知ってるか?」

「そりゃ、 由季渡──」


──あぁ、うん。

わかった。


「俺たちはあの人のおせっかいなくらいの性格を知ってる」

「あぁ、よく知ってる。仲間だからな」

「自ずと答えが導き出せるだろう」