チラリと振り返ってそんな二人を見たネコは、微かに口元を上げて笑った。 「ネコと出合ったのは、その後だ」 冬我は歩きながら話を続けた。 森の中は涼しく、歩いていてもさほど苦痛にはならない。 どこからかの鳥の鳴き声と水の音を聞きながら、4人はどこかにあるであろう、出口を目指した。