☆☆☆ 蒸し暑いプレハブ小屋の中、冬我は甘いコーヒーに舌鼓を打っていた。 今日は朝から出かけていたのだが、妙に気分がよさそうに表情を緩ませている。 鼻の下は妙に伸びていて、ゲジゲジの眉毛はハの字に下がり、口元はヘニャヘニャと開けっ放し。 「気持ち悪いんだよ」 と、突然聞こえてきたネコの声に、ハッと我に返り顔を引き締める。 気付くと、いつの間にか目の前にネコがいる。