だって、だって……。

私だって怖かったんだもん。
皆から外れるのが。
皆と一緒だから怖くないんだもん。

1人でこの小さな学校って社会でなんてやっていけないって思っちゃうんだもん。

今、華の周りにいる子だって皆、そうだから声揃えて笑ってるんでしょう?

だから

私、そんなに悪い事したつもりは……。

三上さんを見つめ返す。

三上さんの目がキラリと光っていた。唇をギュッと噛んでいた。

そして三上さんは静かに立ち上がると教室から走り去ってしまった。

「……私だって……仕方なかったんだもん」

小さく呟いた。自分に言い聞かせるように。

でも心までもがそれを跳ね返し。

それは宙ぶらりんのままどこにも染み込まない。