さよなら異邦人

僕等の夏服は上がポロシャツだから、普通のシャツよりかは濡れても然程透けない。

それでも、普段はダホッとした感じなのが、肌にぴったりとへばり付いたものだから、もろに身体の線が浮かんだ。

白いポロシャツ越しに、淡い水色のブラジャーが判った。

なるべく見ないようにと思うのだが、意識すればする程、つい気になってしまう。

「きっもちいい!」

こいつ、こんなに天真爛漫なやつだっけ?

完全にお子様状態になってしまった里佳子は、びしょびしょになったスカートの裾を絞り始めた。

たださえ、日頃から短く折り上げているスカートだから、ほんのちょっとたくし上げただけでも下着が覗く。

さり気無さを装って、僕は水平線に目を向けた。

「別に見たっていいんだぞ」

サンキュー……と思わず言ってしまうところだったじゃないか。

「お前さあ、どうせならもう少し色気のある言い方しない?」

「そういう言い方したら、加瀬はどうする?」

頼む里佳子、このシュチエーションでそういう誘うような台詞を言うな……。