マジでなげえ……

そんなふうに思いながらも、四度目の読み返しをしていた。

最後に書かれた文面には、思わず仰け反ってしまったけど。

どうして答えを人に求めちゃいけないのか……

正直その辺のところはよく理解出来ないけれど、何と無く母の言わんとするところは判る気がした。

きっと、楽して答えを手に入れても、自分の為にならないって事だとは思うんだ。

認める……

リュウノスケをそういう視点で見て行けば、あの寝べえも苦にならなくなるのだろうか。

んんん……

微妙だ……。

僕は、そこでふと考えた。

彼女達は、僕や父をどう見ているのだろう。

彼女達こそ、一緒に生活して行く事に不安や悩みを感じているのではないだろうか。

そして、僕の思いの対象は、影山里佳子に対しても及んで行った。

里佳子は、僕のどの部分を見ているのだろうか。

母の前であんな態度を見せた本当の理由ってあるのだろうか。

考えているうちに、脳ミソから煙が出そうになった。