さよなら異邦人

女の子が入った後の浴室…何だかそれだけでどきどきしている自分が居た。

こんな感覚は初めてだ。

父の彼女とかと同居していた時だって、同じようなシュチエーションがあったけれど、こんなふうにはただの一度も感じた事は無かった。

そういった雑念を振り払い、ボディソープのボトルに手を伸ばしたら、長い髪の毛が一本だけボトルに絡みついていた。

10センチ程の長さの髪の毛。

アニータのだろう。

朝、偶然に見てしまった、彼女の裸身を想像してしまった。

振り払うどころか、雑念は妄想になり、脳ミソの奥深くにまで映像となってこびり付いてしまった。

こりゃ本気でやばい……

彼女達との同居生活がこのまま続いたら、僕はきっと妄想を膨らませ過ぎて、現実との境目が判らなくなってしまう。

そして……

いや、それ以上考えるのはよそう。

リュウノスケは僕を晩生だとか言っているが、それは息子の事を知らなさ過ぎるというものだ。

僕は決して自分を晩生だなんて思っていない。

寧ろ父の影響で、幼い頃から同年代の子供達に比べてそっちの知識は豊富だった。

女の子を好きになった事だって、何度も……

知識と経験は別物なんだよなぁ……。