着替える為に寝室へ入ると、自然とベッドに目が行ってしまった。
小さなシングルベッドで、姉妹が抱き合うようにして夜を過ごした光景を想像した。
彼女達は、遠く異国の地で何を思いながら眠りに就いたのだろう……
なんていう文学的な事は少しも思わず、シーツに寄った皺を見て、寝乱れた格好しか思い浮かばなかった。
慌てて妄想を引っ込め、制服と鞄を手にした。
「なんで自分の部屋なのにこそこそ出なきゃいけないんだよ、ったくぅ……」
そう独り言を言っている傍から、シャワーを終えたアニータとばったり顔を合わした。
「ごめん、なさい……」
アニータが濡れた髪の毛をタオルで拭きながら、僕に頭を下げた。
「いいよ。君が謝る事ないじゃん。うっかり扉を開けた俺が悪いんだからさ……て、そのタオル……」
彼女が使っていたタオルは、大切に使わずに取って置いた、アイドルタレントの限定非売品。
ファンクラブに入らないと貰えない代物だ。
そのタオルを彼女は頭に巻きながら、どうかしたの?というような表情で僕を見つめていた。
まだ一度も使っていなかったのに……
大好きなアイドルタレントのサインが、彼女の襟足から覗いていた。
小さなシングルベッドで、姉妹が抱き合うようにして夜を過ごした光景を想像した。
彼女達は、遠く異国の地で何を思いながら眠りに就いたのだろう……
なんていう文学的な事は少しも思わず、シーツに寄った皺を見て、寝乱れた格好しか思い浮かばなかった。
慌てて妄想を引っ込め、制服と鞄を手にした。
「なんで自分の部屋なのにこそこそ出なきゃいけないんだよ、ったくぅ……」
そう独り言を言っている傍から、シャワーを終えたアニータとばったり顔を合わした。
「ごめん、なさい……」
アニータが濡れた髪の毛をタオルで拭きながら、僕に頭を下げた。
「いいよ。君が謝る事ないじゃん。うっかり扉を開けた俺が悪いんだからさ……て、そのタオル……」
彼女が使っていたタオルは、大切に使わずに取って置いた、アイドルタレントの限定非売品。
ファンクラブに入らないと貰えない代物だ。
そのタオルを彼女は頭に巻きながら、どうかしたの?というような表情で僕を見つめていた。
まだ一度も使っていなかったのに……
大好きなアイドルタレントのサインが、彼女の襟足から覗いていた。



